こんにちはNature Cottage Akabekoです。ペットのお悩みに関してQ＆A形式でお答えしていきます。今回のお悩みは、【飼い犬の甘えすぎ】の特徴と対処法について解説します。
(監修：NPO法人アニマルワン)
ロングコートチワワを飼っています。私が出かけるとき、姿が見えない時や、少しでも離れるとキャンキャン、クゥンクゥン言って大変です。抱っこすれば泣き止みますが、どうすれば良いんでしょう？
分離不安症とは
一般的に飼主が出掛けようとすると落ち着きがなくなり、異常に吠えるワンちゃんは分離不安症として疑わなければなりません。
また、３０分以上お留守番を一人でできずに吠え続けているような分離不安症なワンちゃんが近隣からのクレームを引き起こしていることをよく耳にします。
・飼主の後をいつも付いて回る。
・飼主が出掛けようとすると攻撃をしてくる。
・飼主が外出から帰り犬に触ると興奮してお漏らしをする。
・飼主がいないと排泄を決まった場所でできない。
・飼主がいないと家具などを噛んだり物を破壊することがある。
・体を過度に舐めている。
・下痢や嘔吐が見られる、など。
症状の重篤の度合いにより見られる症状は異なります。思い当たる他の症状はないでしょうか？
原因としては、幼犬期から孤独なことが多かった・飼主の外出時でのお留守番に慣らされていない・飼主の愛情表現過多などがあげられます。
また、飼主の突然の引越しや転職などによるライフスタイルの変化が要因となることもあります。さて、代表的な症状と原因について知っていただきましたが、具体的な対処方法についてお話しします。
分離不安症の特徴が見られる飼い犬への対処法
対処方法は二つあります。１つは飼主のワンちゃんに対する接し方や犬に対する躾の方法によるもの、もう一つは薬によるものでワンちゃんの不安をやわらげ前記の方法の効果を高めるために利用されるものです。
外出時の問題については、外出をワンちゃんに悟らせないようにすることです。コートを着たり鍵をもったりする外出前の準備（サイン）を外出に関係なく行うようにするのです。今までの外出のサインが外出のサインでないとワンちゃんに思わせるのです。
外出前２０から３０分位はワンちゃんと関わることを避け、ワンちゃんに悟られないように外出するようにします。また、トレーニングのための外出も行いましょう。
トレーニングでワンちゃんが一人で留守番する時間は、症状を確認しながら徐々に長くしていきます。（最初は５分程度からはじめましょう。）帰宅時にはワンちゃんが興奮しているようであれば、興奮が治まり静かになるまでは無視をするようにします。
また、常時から過度な愛情表現は控えるようにすることが賢明でしょう。過剰な愛情表現や甘やかしはワンちゃんの精神的自立を妨げることになります。
そして、健康な成犬であれば、お散歩はたくさん一緒に行ってあげるようにしてください。お散歩はワンちゃんのストレスを軽減する効果もあります。ただし、あくまで正しい躾を考慮したお散歩でなくてはなりません。
飼主がリーダーとしてワンちゃんが従うようにして歩き、お散歩コースも決まったコースを歩かないように配慮するとよいでしょう。
そして、何か問題行動があったとしても、ワンちゃんが理解できないタイミングや方法での不適切な罰を与えることも厳禁です。ワンちゃんとの信頼関係が壊れないことを厳守した躾でなければなりません。
また、お家の中においては、必ずワンちゃんが落ち着ける自分の居場所を確保してあげることも大切です。一人でも安心して落ち着ける場所があることは、ワンちゃんにとってはとも重要です。必ず用意してあげて下さい。
まとめ
分離不安症というものは埋ワンちゃんが生まれつき持っているものではなく、生活環境の中で身に付いてしまったものです。適切な対応と環境で必ず症状は好転するものです。しかし、ワンちゃんの年齢が若いほど悪い対応と環境の中に放置しておくことにより、症状は悪化してしまうことが少なくありません。
分離不安症の場合、獣医師や家庭犬の躾インストラクターなどの専門家による正しい対応と指導が必要です。分離不安症でない別の疾患や病気が原因のこともあるかもしれませんが、今後のことも考慮し、専門家に相談されることをお勧めします。
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